近年、人々の生活様式も変化し、 自然や人間とのかかわりの希薄さから、生命あるものとの接触が少なくなり、生命の尊さについて考える機会を失いつつあります。例えば、ワカメを取り上げると、ワカメの命をいただくと言うことです。海からいただいたものを、私が受け取って、お客様に伝えていくことが大事と考えています。「いただきます」とは、命をいただくことですが、食品を大事にし、食品の生産等にかかわる人々へ感謝することを日々感じています。 また、食生活は、生産者をはじめ多くの人々の苦労や努力に支えられています。例えば、漁師さんは自然と戦って命を懸けて、漁をしています。だからこそ、「おれの魚は日本一!」という漁師さんの言葉は、自慢ではなく、心からの思いと感じています。その心意気を受け継いで、お客様に知らせていきたい。「この食品はすごく旨いですよ、だってね・・」とたくさんの思いや良さを知らせていくことが私の使命と思っています。 漁獲品の命、漁師の思い、その両方を受け継いでいきたい。 そして、それに私の命を足して、お客様に届けいていきたい。 3つの命を未来に受け継いでいければと思っています。