代表の想い

(1)思い

地元密着地元で愛される日々のおかずやおやつ、贈り物 当店は地元密着で営業しています。日頃の感謝を込めて、小学校の社会見学、町探検の受け入れもしています。子どもたちが興味を持って質問してくれると嬉しいですし、ありがとうとハガキをもらうと励みになります。 

長くやっていると、家族の歴史を垣間見ることもあります。あるとき常連のお母さんが身重になった娘さんを連れて来店され、妊婦さんの体にいい食べる煮干しなどを一緒に買っていかれました。しばらくすると娘さんはお子さんと来店され、お子さんは大きくなって妊娠をきっかけに来店されるという……。「身体にいい食事をしたい」と思ったときに当店を思い出してもらえたのだなと嬉しくなります。いいものをそろえておいて良かったと。 

“地元密着”は常に身近にあり、あたり前すぎて、いわゆる“ポリシー”として掲げてきたわけではありません。店主はただお客さんと接するのが好きで、喜んでもらうのが嬉しい。自分が食べたい、家族にも食べさせたい、そう思えるものをいつでも使える価格でリーズナブルに提供することで毎日撮ってもらいたいと思っています。 

地元では、わかめとちりめんが日々のごはんとして不動の人気です。また桑名には佃煮(しぐれ)文化があり、贈り物といえばしぐれです。コロナ禍以降はおうち飲み用のおつまみ珍味系も非常に喜ばれています。

地元店舗で購入した商品は、ご家族やお友だちに贈り物として送られることも多いと聞きます。そして、もらった方が、「おいしかったから」と県外からも買いにいらっしゃいます。
北は北海道、南は沖縄、遠く外国の方も来てくださりとても光栄に思っています。   

(2)品質と目利き商品の目利きは、生産地の海を知り、人を知るところから 

昆布やアオサノリなどの海産物もしいたけも1~数年がかりで作られています。生産者が丹精込めたものを粗末に扱うわけにはいきません。割れたり崩れたりしないように包み込むように優しく扱います。私の手さばきや目利きは父譲り。といっても、ていねいに教えてもらったことなどありません。職人気質な父の手元や人付き合いを観察して学びました。 

生産地の漁師さん達は父の代からお付き合いしている方も多いですが、代替わりの際には1軒ずつにごあいさつしました。現場に出向いて生産現場を確認し、必ず試食もします。時には漁船に乗せてもらうことも。リアルにお会いして酒を酌み交わすことで生まれた信頼に基づいてお取引しています。 漁師さんと仲良くなることはいいものをリーズナブルに仕入れられることにつながり、お客さまに還元できています。

例えば当店のわかめは2月初めに獲ったものを扱っています。わかめがまだ若い時期でしっとりと柔らかく風味がいいのです。一般的なわかめは3月まで待って大きくなったものを収穫します。
するめは北海道函館市前浜産です。釣り上げたイカを生きたまま干す製造法で、製造漁師さんは9世帯ほど。ほかではなかなか扱っていません。

生きたまま干すのでムチッと肉厚でイカのうまみがたっぷり。味が濃いです。水分もほどよくあり、1杯まるまるをおいしい状態でつくって冷蔵保存しています。

わかめは現地に当店の養殖場があります。ちりめんも昆布も、生産者に対して継続的にアクションを起こしていた先代からつないだ道です。私も良いものをタイミングよくお値打ちに提供することが自分の価値だと思い、このつながりを受け継いでいます。また、新しい商品を仕入れる際もこの目利き方法は変えていません。

 漁師さんの多くは先代、先々代からのお付き合いですが、私が自分で開拓した方もいます。たとえばアカモク。これは三重での漁獲量は年間15トンほどです。あるとき50トンの受注があり、新規の仕入れ先を探すことになり、知り合いのツテをたどりご紹介いただき現地に足を運びました。すぐに現地を訪れ海の匂いをかいで「行けるな」と確信しました。流れとよどみの両方を持つ海の気配や地形からいいものが取れると確信しました!漁師さんともうまくつながることができ、ピンチがチャンスに。お客さまに応えようとして、いい仕入れ先に出会うことができました。

当店では、海産物以外のものも扱っています。たとえば沖縄の黒糖。黒糖にはビタミンやミネラルが豊富に含まれ、沖縄ではおやつや調味料として毎日に欠かせないものです。 こちらも現地の工場を見学してきました。

まずは圧搾機にかけてサトウキビを絞り、絞った糖汁は大きな釜で煮詰めていきます。工場の甘い匂い、だんだんと煮詰まって混ぜ棒が重くなってくる様子、それでも空気を含ませるために混ぜ続ける職人さん。そんな現場の息遣いも含めて、商品の価値を知ることが、いいものをみなさまにお届けする基本だと思っています。   

(3)社長の想いお客さまの笑顔を見たくて毎日お店に立っています 

乾物は、的確に使うと料理の風味を深く豊かにします。しかも冷蔵庫なしで長期保存がきき便利です。でも食べ方をご存知ない方も多くなってきました。そこで当店ではただ販売するだけでなく、店主が毎日店に立ち、おいしい食べ方、使い方をご説明しています。 例えば、昆布には食べる昆布と出汁をとる昆布の2種類があります。わかめや海苔にも調理のコツがあります。店主は乾物を使った数百種のレシピ研究をしてきました。ぜひいつもとは違う一品も試してみてください。
毎日食べて、気づけば元気!夕食のレパートリーに困ったらご相談あれ。